トランプ大統領のガザ和平案、イスラエル首相が支持もハマスの反応不透明
2025/10/01
何が起こった?
トランプ大統領は29日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区でのハマスとの停戦や人質解放を含む20項目の計画を発表しました。この計画には、双方の合意による戦闘の即時終結、全面的な支援物資の搬入、イスラエルが合意を受け入れてから72時間以内にハマスがすべての人質を解放することなどが含まれています。また、ガザ地区の統治については、実務的で非政治的なパレスチナ人委員会が暫定的に担うことや、イスラエルが占領や併合をせず、アメリカがアラブ諸国などと連携してつくる国際部隊が展開するとしています。ネタニヤフ首相は「すべての人質を取り戻し、ハマスを軍事的・政治的に解体するという、われわれの目標を達成できるこの計画を支持する」と述べました。一方、ハマスは「イスラエル側の構想に近い。内容はあいまいで不確かなものだ」などと伝えていて、トランプ大統領が受け入れを強く迫る中、今後のハマスの出方が焦点になります。
どういった意見がある?
トランプ大統領のガザ和平案に対しては、イスラエルのネタニヤフ首相が支持を表明しましたが、ハマスの反応は不透明です。エジプトやカタールなどアラブ諸国を中心とする8か国が共同声明を発表し、この計画を歓迎しました。また、パレスチナ暫定自治政府も「2国家解決に基づく和平への道を開くことになる」と歓迎しました。一方、ハマスの幹部は「内容はあいまいで不確かなものだ」と述べ、受け入れを強く迫るトランプ大統領に対して反応を示していません。
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