タイとカンボジアの軍事衝突、停戦要請
2025/07/27
何が起こった?
タイとカンボジアの軍事衝突は26日も続き、両国政府は互いに自衛行為だと主張し相手国に対し停戦と交渉の開始を求めた。衝突でこれまでに30人以上が死亡し、13万人余りが避難を強いられている。両国は係争地帯で新たな衝突があり、タイ側は兵士7人、民間人13人が死亡したと発表。カンボジア当局は兵士5人と民間人8人が死亡したとしている。タイの国境沿いのシーサケート県では、大学が臨時の避難所となり、5000人以上が身を寄せているという。
どういった意見がある?
タイとカンボジアの衝突に対して、多くの国や国際機関が停戦を呼びかけている。東南アジア諸国連合（ASEAN）議長国マレーシアのアンワル首相は、引き続き停戦案を推進していくと述べた。また、アメリカや中国、オーストラリア、欧州連合（EU）、フランスも和平を呼びかけている。一方、タイとカンボジアは互いに、24日に最初に攻撃を開始したのは相手側だと非難し合っている。タイ側は、カンボジア軍が国境付近に展開するタイ軍を監視するためにドローンを飛ばしたことで衝突が始まったと主張する。一方でカンボジアは、タイ軍が過去の合意に違反して、国境付近にあるクメール王朝時代のヒンドゥー教寺院へと進軍したことで衝突が起きたとしている。
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