米国市場の不安定さが世界に波及、グローバル経済に影響か
2025/10/18
何が起こった?
米国市場の不安定さが、日経平均や欧州・アジアの銀行株などのグローバル経済に影響を及ぼしている。前日の米株式市場では、地銀の経営不安に端を発する信用不安が広がり、ダウ平均が300ドル超安となる。東京市場でも、金融株を中心に売りが広がり、日経平均は695円以上安となる。同日には、米国のザイオンズ・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコープが不正融資問題を公表し、これが銀行株売りに波及する。また、米地銀株の急落や米信用不安が、円高の継続や2023年以来の金融機関へのリスクポジションの解消につながる懸念が高まっている。
どういった意見がある?
日本市場では、個別の米地銀不安に対する見方が根強い一方で、潜在的なシステミックリスクの可能性に対する警戒感も見られる。専門家の中には、個別の問題が拡大して市場全体に波及するリスクに注意を払うべきだとする意見がある。また、米連邦準備制度理事会（FRB）の政策見通しに対する期待や、東京株式市場での高市トレードの巻き戻しが株価に影響を与えていると指摘される。一方で、欧州・アジアの銀行株が米地銀株急落を受けて軟調となる中、市場全体へのシステミックリスクへの懸念が高まる一方で、一部の専門家は、現時点ではシステミックリスクの可能性は低いとする見解も出ている。
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