日産、上期営業赤字1800億円見込み
2025/07/31
何が起こった?
日産自動車は、2025年4月から9月までの上期において、営業損益が1800億円の赤字になると予想を発表しました。これは前年同期の329億円の黒字から大幅な減少です。売上高は前年同期比8%減の5兆5000億円になる見通しです。主な要因は米国関税の影響で、当初は最大4500億円の影響と予想されていましたが、3000億円に減額されました。しかし、日米合意による関税引き下げが8月1日に予定されているにもかかわらず、日程が不明確であることが懸念されています。また、下期の見通しはまだ立っていない状況です。
どういった意見がある?
日産の営業赤字の見通しに対して、一部のアナリストは厳しい見方を示しています。ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは、第1四半期の営業赤字が791億円と巨額であり、第2四半期にかけて赤字が拡大する可能性があると指摘しています。このことは、厳しい市場競争の中での難しい事業運営が続くことを示していると述べています。一方、日産のイバン・エスピノーサ社長は、関税の引き下げを歓迎しつつも、依然厳しい水準であることを認識し、コスト改善や価格改定を進めていく必要があると述べています。
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