米政府閉鎖巡り議会紛糾、トランプ氏に歳出権限奪われ続ける懸念
2025/10/28
何が起こった?
米政府機関閉鎖が22日目に突入し、歴代2番目の長さとなった。与野党の対立により、失効を控えた医療保険制度の補助金延長をめぐる合意には至っていない。トランプ大統領がアジア歴訪に出発する予定であり、議会関係者は閉鎖が11月まで続く可能性があるとみている。トランプ氏は共和党に結束を呼びかけ、民主党との交渉を拒否する姿勢を崩していない。民主党は、2200万人の保険料上昇を防ぐための支援措置を講じることを条件に政府再開を求めている。
どういった意見がある?
専門家は、議会の権限が脅かされていると懸念を示している。ブルッキングス研究所のモリー・レイノルズ氏は、議会が法律に盛り込んだ項目を行政府が実行すると信じられない局面で、長期的な歳出合意の交渉をどのように進められるのかと疑問を呈した。一方、民主党のティム・ケーン上院議員は、トランプ氏が議会が承認した歳出を無視しないとの言質が得られない限り、歳出法案可決で前向きにはなれないと語った。共和党の一部議員も、民主党の懸念を理解できるとの声がある。
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