トランプ政権の人権報告書大幅書き換え
2025/08/14
何が起こった?
トランプ政権は、世界各地の人権侵害に関する米政府の年次報告書を大幅に書き換え、分量を減らした。イスラエルやエルサルバドルなどの友好国への批判が大幅に減少し、一方でブラジルや南アフリカなどの敵対国への非難が強まっている。また、政府の腐敗やLGBTQ+（性的少数者）への迫害などの問題への言及が大幅に減っている。国務省は、この変更は「冗長な部分を削除」し、「読みやすさ向上」のために「再編成」されたと説明している。
どういった意見がある?
この変更に対しては様々な意見が寄せられている。元国務省高官で、現在は慈善団体「ヒューマン・ライツ・ファースト」を運営するウズラ・ゼヤ氏は、トランプ政権について人権保護に関して高く評価されてきた数十年にわたる活動を「根底から覆し」、アメリカの「核となる価値観を放棄」していると非難した。一方、国務省のブルース報道官は、報告書が再構成され、もはや「政治的に偏った要求や主張」を列挙したものではなくなっていると説明した。
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