EUネクスペリア問題、自動車半導体の危機を招く
2025/10/31
何が起こった?
EUネクスペリア問題、自動車半導体の危機を招く。中国の輸出規制発動前に在庫を確保したいため、世界中の自動車メーカーが重要素材のレアアース（稀土類）を大慌てで探し回っている。中国は世界のレアアース採掘の最大70％、精製能力の85％、レアアースの合金と磁石の生産の約90％を握る。中国のレアアース輸出業者の中には、新たな輸出規制が発表された直後に海外顧客から注文が殺到した企業もある。オランダの半導体メーカー、ネクスペリアが自動車部品向けに大量の半導体を供給していることから、工場が操業停止に追い込まれるとの不安が高まった。
どういった意見がある?
自動車メーカー各社はレアアースへの依存を減らすための取り組みを進めている。しかし、業界専門家によると、脱レアアースモーターの実用化にはまだ数年かかる。中国はレアアースの価格を低く抑えることでこうした動きを妨害する恐れがある。オランダ経済省は今週、中国と協議中であり、危機解決に向けた合意を期待していると表明したが、その時期は示していない。
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