日銀が保有ETF売却を決定、市場への影響は?
2025/09/20
何が起こった?
日本銀行は19日の金融政策決定会合で、保有する上場投資信託（ETF）の売却を全員一致で決定した。ETFの売却は簿価で年間3300億円程度、時価で6200億円程度のペースで行う。処分は所要の準備が整い次第、開始する。保有ETFの簿価は約37兆円、3月末時点の時価は約70兆円。売却は単純計算で100年以上かかるとされる。株式市場は動揺し、日経平均株価は一時800円超安、TOPIXも下落率が一時1％超えた。外国為替市場では、円は対ドルで約0.5％上昇した。
どういった意見がある?
市場関係者の見解は分かれている。一部では、売却ペースが緩慢で市場への影響は限定的との見方が出ている。一方で、ETF売却は日銀の保有比率が高い大型ハイテク株を中心に売り圧力が広がるため、センチメントの悪化につながったとの見方もある。また、ETF売却はサプライズで利益確定のきっかけになったとの見方も見られる。
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