米ＦＲＢ、9月利下げが有力に
2025/08/30
何が起こった?
7月の米個人消費支出（PCE）統計では、消費支出が4カ月で最大の伸びを示した。PCEコア価格指数は前月比0.3％上昇となり、市場予想と一致した。前年同月比では2.9％上昇。労働市場は底堅さを示し、雇用市場のリスクが高まっていると米連邦準備制度理事会（FOMC）議長が指摘。根強いインフレの中で、インフレが加速する可能性と労働市場が弱くなるリスクに直面している。インフレ指標と労働市場指標の両方を考慮し、FOMCは9月への利下げ可能性を検討中である。
どういった意見がある?
市場関係者やエコノミストは、FOMCが9月に利下げを行う可能性を高く評価している。雇用市場の弱さを理由に、多くの関係者が利下げを支持している。一方、インフレ率の上昇は利下げを困難にする要因となる。トランプ大統領の金融政策への介入に対する懸念も、一部で指摘されている。大統領がFOMCへの影響力を強めると、連邦準備制度の独立性が損なわれる恐れがあるという意見もある。しかし、大統領による政策変更が実際に行われる可能性については意見が分かれている。
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