米国、パレスチナ指導者アッバス議長のビザ発給拒否
2025/08/31
何が起こった?
米国は、パレスチナ自治政府のアッバス議長と他のパレスチナ当局者80人に対し、ビザを発給しない方針を示し、国連総会への出席を困難にした。 米国はこれまで、パレスチナの指導者に対しビザを発給し、国連年次総会への出席と演説を認めてきた。しかし、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスへの軍事作戦を続ける中、米国はパレスチナ当局者に対する不満を高めている。パレスチナ自治政府は、テロ行為を非難し、パレスチナ国家の一方的な承認をやめるよう求められた。
どういった意見がある?
パレスチナ自治政府は、ビザ発給拒否を「国際法および国連本部協定に明確に反するもの」と非難し、決定の撤回を求めている。一方、イスラエルは米国の決定を歓迎している。また、フランス、カナダ、イギリスなどは、国連総会にあわせてパレスチナ国家を承認する方針を示唆している。この動きは、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、ハマスへの軍事作戦を終結させるよう圧力をかける狙いもある。しかし、イスラエルはパレスチナ国家の樹立を認めず、こうした承認の動きはハマスに恩恵を与えると非難している。
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