Prism -2025/07/14のストーリー「ＢＲＩＣＳ首脳会議のイラン・ガザ攻撃非難」-

ＢＲＩＣＳ首脳会議のイラン・ガザ攻撃非難

2025/07/14

何が起こった?

主要新興国グループ「ＢＲＩＣＳ」の首脳会議は、米国とイスラエルによるイラン攻撃を非難する共同声明を採択し、イスラエルのネタニヤフ首相にパレスチナ自治区ガザからの部隊撤退を訴え、中東全域の紛争に「公正で恒久的」解決をもたらすよう促した。また、ガザ地区の診療所で栄養補助食品を求め並んでいた少なくとも15人がイスラエルの空爆で殺害された。イスラエルは「ハマスのテロリスト」を攻撃したと主張し、民間人の被害は遺憾だとした。米国はパレスチナ自治区ガザの人権に関する国連特別報告者としてイスラエルのガザ攻撃を強く批判してきたフランチェスカ・アルバネーゼ氏に制裁を科すと発表した。

どういった意見がある?

ガザ地区の診療所で栄養補助食品を求め並んでいた人々がイスラエルの空爆で殺害された件について、イスラエルは「ハマスのテロリスト」を攻撃したと主張し、民間人の被害は遺憾だとした。一方、イスラエルの行為は明白な国際法違反だと非難する声もある。また、米国による国連特別報告者への制裁は、人権専門家らから「無法国家の行動」だと批判されている。さらに、トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は、イラン攻撃の成功を誇り合ったが、その背景には異なる思惑があるとみられる。トランプ氏は外交優先に傾いている一方、ネタニヤフ氏は力の行使をより重視している。