イスラエルによるガザ制圧の可能性、米国が注目
2025/08/07
何が起こった?
イスラエルは、パレスチナ自治区ガザでの武装展開の拡大を検討している。イスラエル軍首脳や国民の大多数は、イスラム主義組織ハマスに長く拘束されている人質の安否を懸念し、この方針に反対している。ネタニヤフ首相は、ガザの残り25％の地域にイスラエル国防軍（IDF）を展開させるか検討中だ。イスラエル首相府はコメントを控えた。イスラエルの戦争方針に対しては、国内外で反発が強まっている。複数の国々の政府が、ガザに暮らす200万人超の住民に及ぶ人道的被害の拡大に懸念を示し、国連は、イスラエルによる食糧供給制限と戦争による破壊の影響で飢餓が悪化すると警告している。
どういった意見がある?
イスラエルのガザ制圧計画に対して、国内外から様々な意見が寄せられている。イスラエル国内では、予備役が戦争で疲弊しており、ハマスに拘束されている全人質の解放はできていないことから、ネタニヤフ氏は、戦争に対する国民の多数の支持をもはや失っている。一方、パレスチナ外務省は、ガザ全面制圧計画がハマスに譲歩を迫る戦略の可能性があるとし、各国と国際社会に対し、こうした情報のリークを最大限の深刻さで受け止め、その実行を阻止するために緊急に介入するよう強く求めた。また、ガザの人道危機について訴えた国境なき医師団（MSF）アメリカ事務局長のアブリル・ブノワ氏は、イスラエルとアメリカ政府が「支援」を掲げ立ち上げた「ガザ人道財団（GHF）」の問題を指摘し、支援物資配布所での混乱や負傷者増加を訴えた。
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